安くはない入会金と月会費を払い、独身証明書などの書類を必死に揃えて、意を決して入会した結婚相談所。 それなのに、3ヶ月経っても誰ともお見合いが組めない。担当カウンセラーからは定型文のようなメールしか来ない。
「私のスペックが低いから?」 「やっぱり結婚なんて無理だったんだ」
そう自分を責め、婚活そのものに疲れ果ててしまっていませんか?
もしあなたが今、そのような状況にあるなら、この記事はあなたのためのものです。 はっきり申し上げます。うまくいかないのは、あなたの魅力がないからではありません。あなたが選んだ「戦う場所(システム)」が、あなたの性格や状況に合っていないだけである可能性が極めて高いのです。
今回は、婚活難民になってしまう構造的な原因と、泥沼から抜け出すための「勇気ある撤退(乗り換え)」の基準について解説します。
努力不足ではない。「放置」される仕組みに入っているだけ
結婚相談所には、大きく分けて2つのタイプが存在することをご存知でしょうか。 一つは「データマッチング型」、もう一つは「仲人(なこうど)型」です。
大手相談所の多くが採用している「データマッチング型」は、会員数は多いものの、基本的には「自分で検索して、自分で申し込む」という自助努力型のシステムです。 担当者はつきますが、何百人もの会員を抱えているため、一人ひとりに手厚いサポートをすることは物理的に不可能です。
つまり、自分から積極的に動ける人や、写真写りが抜群に良い人以外は、システムの中に埋もれてしまい、事実上の「放置」状態になりやすいのです。
一方で、あなたが求めているのは、「なぜお見合いが組めないのか」を分析し、「あなたに合う人はこういう人です」と推薦してくれる、伴走者のような存在ではないでしょうか。 もしそうなら、今の環境でどれだけ頑張っても、徒労に終わる可能性が高いと言わざるを得ません。
今すぐ見直すべき「撤退」のサイン3選
「せっかく高いお金を払ったのだから、元を取るまでは」 その気持ちは痛いほど分かります。これを心理学では「サンクコスト(埋没費用)効果」と呼びます。 しかし、成果の出ない場所に月会費を払い続け、何より貴重な「時間」と「精神力」をすり減らすことこそが、最大のリスクです。
以下の3つのサインに当てはまるなら、今すぐ退会・乗り換えを検討すべきタイミングです。
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3ヶ月連続でお見合いが成立していない 入会直後の「入会バブル」を過ぎても出会えていないなら、プロフィールの写真や文章、あるいは申し込みのターゲット設定が間違っています。それを修正する提案がないなら、未来はありません。
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担当者からの連絡が「事務連絡」のみ 「もっと申し込みましょう」「条件を広げましょう」といった誰にでも言えるアドバイスしか来ない場合、あなたの個別の課題は見過ごされています。
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自分の「改善点」を指摘してくれない 耳の痛いこと(服装、髪型、話し方など)を指摘してくれるのがプロの仕事です。ただ励ますだけの担当者は、優しいのではなく、あなたに関心がないのです。
「仲人型」へ乗り換えてV字回復する
実際に、大手データマッチング型で1年成果が出なかった人が、サポートの手厚い「仲人型」や「ハイブリッド型」の相談所に乗り換えた途端、3ヶ月で成婚退会するケースは珍しくありません。
環境を変えることで、何が変わるのでしょうか。
プロによる推薦紹介がある: データ上の条件では弾かれてしまうけれど、性格の相性が良い相手を、担当者が「この人はあなたに合う」と繋いでくれます。
PDCAサイクルが回る: お見合いが不成立だった場合、「何がダメだったのか」を相手側の担当者経由でフィードバックしてもらえます。「会話が一方的だったようです」といった具体的な理由が分かれば、次は必ず改善できます。
孤独じゃなくなる: 「断られる」というのは精神的ダメージが大きいものです。そんな時、一緒に悩み、作戦を練り直してくれる味方がいるだけで、婚活を続けるメンタルが維持できます。
諦めるのは「結婚」ではなく「今の相談所」
婚活に疲れた時、多くの人は「もう結婚自体を諦めようか」と考えてしまいます。 でも、諦める対象が間違っています。あなたが捨てるべきなのは、あなたを放置し、自信を奪っている「今の環境」だけです。
今の相談所を辞めることや、新しい場所にお金を払い直すことは、決して「損」ではありません。それは、あなたの人生を前に進めるための「必要な投資」です。
自分を大切にしてくれない場所に、これ以上居続ける必要はありません。 あなた本来の魅力を引き出し、二人三脚でゴールを目指してくれるパートナー(相談所)は、必ず他に存在します。
一呼吸置いたら、新しい地図を広げてみませんか。 正しい場所で戦えば、景色は驚くほど変わるはずです。

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